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スペイン de オーガニックオレンジ

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すいかとアボカドとマンゴーと

我が家の収入は10月から2月のオレンジやマンダリンのシーズンと、その後はカタランチームに少し。それも5月一杯というところです。他に井戸水を農家に供給している売上げがありますが、こちらは離農や値段が安い水の協同組合に移ってしまったりで、売上げは毎年減っています。逆に電気代はうなぎのぼりで、維持の方が大変です。

半年は出費だけなのでこの時期、「資金繰りの鬼」で頑張っていますが、ない袖は振れない厳しい時期で銀行との攻防戦が続きます。

この空白の時期をなんとかしたいと考えていたのですが、主人が「すいかを作る」と言い出しました。去年くらいからチラチラと言ってはいたのです。
ウチの井戸水を買っているひとが2年前からすいかを作っていて、短期間でよい収入になっていると聞いていました。それに、昔(40年近く前??)にすいかを作って大成功したのだそうで、「この辺りはすいかに向いている」と言うのです。
そう言えば15年位前にうち用にすいかの種をまいたら、大豊作でした。

それで、ついに今年「試しにやってみよう」と言う事になりました。

試って言うと、私からしたら100株とか200株なのですが、1000株以上買ってしまうのがうちの主人です。
もう呆れました。

オーガニック栽培の場合、種や苗もオーガニック認証を受けているものでなくてはなりません。それでも苗はフルーツの苗木に比べると安いので原価はそうでもありませんが、植えたり育てたりする手間を考えると少なめにした方がいいのに。。。
もちろん、植えるのにはそのすいか作りをしている人達の手を借りました。でも、案の定、毎日ヘトヘトになっている様子。でも、私に「それ見たことか」と言われるのが癪なので弱音は吐かないように気をつけているようです。
でも、他の仕事に手が回らない様子。。。

その他にも3年前に頼んでおいたアボカドの苗木もやっと届いてそれも植えなければなりません。
何でも同じ時期に重なっちゃって。。。
このアボカドの苗木、予約してから1年から1年半で届くのですが、運送手段が云々と言われ引き伸ばされて、去年の秋には全額料金を支払ったにも係わらず、届けてもらえなかったのです。
「来年の3月には。。。」と言われていたので、「出荷シーズンに重なっても植えられないからまぁいいか。。。」と待つことにしましたが、3月を過ぎても来ないし4月に問合わせすると「6月かな~??」と。

それで、心配になって4月の末にマラガの近くにある育苗場まで行って来ました。
ドイツのお客様のスペイン担当者も近くに住んでいるので、挨拶もしたかったし、主人が昔交流のあったトロピカルフルーツ栽培の元祖ともいえる人にもアポを取りました。
そして、主人のボロボロのワゴン車で育苗場のあるVelez-Malagaまで行って来ました。

「せっかく行くのだから積めるだけ苗木を積んでこよう!」とワゴン車で行きました。そして初めて主人が長距離運転して私は助手席!楽でした~
主人のワゴン車、見た目はボロボロですけど、総走行距離はあんまりないしちゃんと走ります。主人はスピードはあまり出したくないのでせいぜい110km/hでしたが、そのくらいのほうが快適だし、制限速度120Km/hなのだから十分です。
今までは最高でも片道80Kmのバレンシアにしか行ったことが数回しかなかったのに、Velez-Malagaまでは580Kmもあります。途中のMotrilでドイツの営業の方に会うことになっていたのですが、それでも500Kmあります。私も少しは運転しましたが、ほとんど主人が運転しました。
その日は「ヨーロッパのバルコニー」と言われているNerjaに泊まり、翌日に育苗場に行き、無事、苗木も確認して安心しました。アボカドの苗木は丈が高すぎるので代わりに、やはり去年から予約していたマンゴーの苗木を80本を積み込みました。

トロピカルフルーツで大成功した昔なじみの方のアボカド農園を見学させて頂いて、いろいろなお話を伺って、主人も旧交を温めて楽しそうでした。

その後、育苗場から紹介してもらった運送業者さんにアボカドの苗木を持って来てもらって今は250本近くの苗木が待機中です。
育苗場の担当者とは何度も何度も打ち合わせしていたのに、そういう業者さんがいるのなら、早くに紹介してくれれば良かったのに。。。
フルーツは収穫までに最低でも3年かかりますからアボカドは1年損したことになります。

さぁ、大変だろうけど、自分で決めたんだからさっさとアボカドとマンゴーの苗木、植えてね!
by organicfarmvlc | 2015-05-21 04:04 | オーガニック栽培編