その後、毎週、1-2日は40度越えの酷暑が来ましたが、その他の日は33-34度で、なんとか凌げる暑さでした。
でも、今週は40度超えはないものの連日35度を越す猛暑でした。
私は必要以外は家から出ずに体力温存。何せ、北海道出身ですので、何年住んでもこの暑さには慣れません。家の中は外よりも5度は温度が低いのですが、それでも暑いのには変りありません。
少し動いただけで、汗が流れ落ちてきます。まるでサウナのなかで動いているような気分です。
そんな中、主人は一日も休まずに頑張っています。暑さを避けて朝5時に出かけていましたが、午後2時半に一度戻って、休んでから7時とか8時からまた夜中の12時過ぎまでの2勤制がそんなに長く続けられる訳がありません。
そんなに頑張っても、野生との攻防戦は惨敗です。
先週末にやっと、電流を流す柵の補修が終わって「今晩は大丈夫だろう」と一晩だけ見張り番を休んだのですが、どこから入ってくるのか、イノシシとアライグマの共同大宴会が行われてしまいました。
翌日、惨憺たる状況で、流石に私にもお呼びがかかり、行って見ましたが、予想以上に酷いものでした。
そして動物達にも好みがあるのか、黒い皮の種ありのAzabacheが大人気で、緑に黒の縞模様の種無しスイカのMerisinは被害が少ないのです。同じ畑に隣同士にあるのに。。。
動物は賢いから、種には良質の栄養が含まれていることを知っているのかもしれませんね。
今年の夏は、すっかりスイカにかまけて、他の畑の作業がお留守になっています。特にOlivaは自動冠水システムがあるので、犬に餌をやりに毎日行っても、餌だけあげるだけでした。
そのOlivaの冠水システムのホースのメンテナンスがやっと4日まえから始まりました。
このOlivaのオレンジ畑は山ふもとの斜面に通路を挟んで4段畑になっていて、奥行きはあまりありませんが、右側の幅は約200Mほどあります。
なので、通路からは奥の畑は見えないのです。
主人と助っ人さんと二人でいつものようにホースをチックしながらオレンジ畑の中へ進んで行くと、なんと、そこここにマリファナが植えてありました!
憎たらしいことにオレンジに水がゆくように配置されている冠水ホースを切って、マリファナに水遣りしているのです。今は一日3-4時間給水していますが、それでは足りないのか、近くに大きなタンクを置いて、そこにも水を溜めて水遣りをしていた模様です。図々しいにも程がある!
水をタップリ与えられて、マリファナはすくすくと成長して主人の背丈(185cm)ほどになっていたそうです。すぐに警察に通報しましたが、待てど暮らせど来てくれません。最終的には「通路の門に鍵をかけないで置くので、来たら検査して撤去する」ということで、一旦、家に帰って来ました。
他人の畑に無断でマリファナを栽培しているグループがいるそうで、デニアという町でも、オーナーが畑の敷地に住んでいるにも関わらず、知らない間にマリファナが栽培されていたそうです。
兎に角、このマリファナ騒動で3度も警察に行かなければならなかったし、一日無駄にしました。
やれやれと思っていたら、昨日、また別の場所でマリファナを見つけて、またまた警察に届けて。。。
また、「やれやれ」と思って、今日、Olivaのオレンジ畑に行くと、通路の真ん中にブロックが置かれていて、近づいてみると「バカヤロー。よくもマリファナを引っこ抜きやがったな。お前の給水ホースも引っこ抜いてやったぜ!」と書いた紙が置いてあったそうです。
それで、またまた警察に。。。
警察官は所詮、他人事ですから、「これ以上嫌がらせはエスカレートしないよ」なんて言いますが、どうなんでしょう。。。
そして、今日、初めて聞きましたが、このマリファナ、一本が約1000ユーロにもなるそうです。そして、うちの畑だけでも40000ユーロが水の泡になったらしい。
「そうなんだ、そんなに儲かるんだ!」
と思わず盛り上がってしまいました。それだもの、頭にきて嫌がらせしますよね。
でも、もともと、人の畑に不法侵入して給水システムを損傷して水を盗んでいた訳ですから、盗人猛々しいってこういうことです。
(でも、ちょっと、その金額にクラクラ来ました。)
今年は野生との攻防、人間との攻防と例年になく熱いオレンジ畑です。