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不要な苦労=Adorの水出し=
スペインも不安定な気候が続いていますね。暑くなったり寒くなったり。。。
でも、バレンシアは雨は降りません。
地中海性気候のお手本のように、スペイン全土が大雨でも、バレンシア州の海岸付近だけが「晴れ」という具合です。バルセロナも降っているのに、ここは頑固に晴れていました。

畑はカラカラです。ウチの畑は3箇所に分散しているのですが、そのうち2箇所は自動灌水システム=Goteoが入っているので、コントロールは必要なものの、自動的に水遣りが出来ますので、問題ありません。
残りの一箇所(Ador村)はじゅうたん(Manta)方式とか洪水(Inundacion)方式とか呼ばれる旧態以前の水遣りをしなければなりません。

畑の周りに用水路が引かれていて、その用水路には丸い栓が一定の間隔にあります。畑に畝を作ってその栓を外し水が畝と畝の間に流れ込んで行き、畑に水遣りをします。
過去に何度も写真を取ったのですがいいのはどこに行っちゃったんだか。。。
こんな感じです。


    畝Aと畝Bの間に水が流れ込みます。用水路の反対側まで水が届いたら栓を取り替えます



              遊んでいますね~ 2009年の写真です



これもあまりいい写真ではないですが、用水路と栓と分かりづらいですが畝です。畝は水遣りのたびに盛らなければなりません。しかも直前にしないと、前日にしても夜中にいのししに壊されてしまいます。







この用水路を使った水遣りですが、まずは用水路の設計に驚きます。30年から50年前からに設計されたものですが、自分の畑に来るまでに、どこの栓を開けるとどちら方面の畑の用水路に水が行くとか計算されつくされています。

ウチの畑があるサフォール地区は水が豊かな地域です。水質が良く量も豊富です。だからまだ水をタップリ使う洪水方式が認められていますが、ムルシア以南はこの方式は禁止されています。
水がないからです。南のほうでは海水から塩分を抜いて、農業用水にしているところがあるようですが、100%は塩分を抜けないので塩害が問題になるそうです。

認められているとはいえ、この水出しは重労働です。暑い時期には3週間サイクルで水出しをしなければなりませんが、ウチの全部の畑に水遣りをするためには130時間ほど必要なので、一日15時間働いても8~9日間かかります。でも、毎日15時間も水はもらえないので約2週間で一回りしますので、休むまもなく、次のサイクルに突入します。
時々20時間とか24時間続けて水の順番が回ってくることがあって、3人で手分けをしても一人8時間びっちりかかります。それに畝の準備作業が入りますので、大変なことになります。
そして、昔はウチには休みの日か夜中にしか順番が回ってきませんでした。

ウチはこのAdorにも井戸を持っていますので、11年以上前からGoteoにしようと頑張っていますがダメなんです。何を頑張っているかと言うと、電気を引こうと頑張っているのです。
これはスペインに住んでいる人にも理解してもらえないと思うのですが、悪い事業計画事務所に当たってしまい、電気設置の事業計画を作るまでに8年を費やしその後もこのいい加減な事業計画のせいでスペインの東電的存在の電力会社から許可が下りないのです。しかも2年半前には施工工事代金も支払い済みです。なのにまだ電気を引けないのです!ありえない!

このAdorの土地を買ったときには電気があったのです。これも運が悪いと言いますか、土地と井戸の施設一式を買って、代金の支払いと権利書の書き換えも終わっていたのに、前オーナーが電気の契約を勝手に解除してしまったんです!!ありえない~っ!
しかも井戸水を上げるモーターは工業用電力の範疇なので、一度契約を解除すると事業計画から始めないといけないので費用も家庭用とは全然違います。
普通は家庭用でも工業用でも契約解除などせずに契約者の変更をするのです。そしてこれは権利書書き換え後に、電力会社に申し込みをします。なのに、何故、何の権利があって契約を解除したのでしょう!
でも、電気会社は「解除したあとでは最初からするしか方法はありません」の一点張りです。

これには参りました。この契約解除のせいで、ウチの計画は大幅に狂ってしまいました。
そして、私たちは「世界中の石ころにつまずく」ようで、スペインの東電から紹介された電気事業計画事務所の人、ウチの書類を抱え込んだまま、ほったらかし。3年目からは毎週電話して催促しても埒が明かず、他を探すか、書類を返せといっても、「来週にはするから」と言って、書類も返してもらえなくて。。。
8年目にようやく事業計画が出来上がりました。でも、それも使えないというか、各官庁への手続きが終わっていなくて、足りないものを補っているうちに、規則が変わって、その事業計画は使えないとか、とにかく、誰に話しても信じてもらえないけれど、本当に、その無能なヤツのせいで、未だに電気が引けないでいます。

やっとできた事業計画が使い物にならないとわかったので、3年前に、別の人を頼んだのですが、狭い業界ですから、前者のことも知っているので、何とかその前の事業計画に修正をして前任者も加えて、実行することになりました。
「大丈夫、僕が上手くコントロールするから」なんて言っていましたが、今では「あんた達の言うとおりだ。あいつの事は昔から知っているけれど、あんなに無責任で無能な奴だとは思わなかった」と呆れています。

主人も年々体力が衰えているのに、電気さえあれば、こんな苦労はしなくて済むのです。今では、足に疲労が溜まって、困った状態になっているのですが、この水出しは夜中にも作業をしなければならないし、簡単そうでそうでもなく、全部を人任せにするわけには行かないのです。
それで、痛い足を引きずってやっています。2時間ほどなら私も手伝いをすることもありますが、今年はまだ行っていません。私も腰痛もちなので、後が大変なので、頼りなくてもL君とM君に頑張ってもらうしかないのです。

そして、この大変な夏の時期に娘を連れて里帰りするので、かなり後ろめたく罪悪感に苛まれます。
昔は主人も元気一杯だったし、畑も少なかったので、大丈夫だったのですが、年は取るし、クライシスだし、本当は里帰りしている場合じゃないんですよね。
でも、私の両親も年を取り、しかも2年前に母が倒れて、ついに施設行きになってしまい、私と娘の里帰りを楽しみに待っているのです。
こんな状況なので、日本行きが近づいてくると、嬉しいどころか沈んでしまいます。

今年こそは電気が引けて、Goteoになっていると思ったのに、今年もダメでした。工事代金だって、○百万円という単位で、無理して調達したのに。。。
理不尽なことに打ちのめされていますが、こういう信じられない話、ウチには多いのです。
けっこうひどい目に遭っていますが、この「Adorの電気問題」は被害が長期間で直接的・間接的な経済的影響も甚大です。
そして、解決の糸口が見えません。見えたと何度も思ったのに、スペインの東電(Iberdrola)とお役所がタックを組んでいるので、一つ突破するともう一方が「規則が変わった」と巻き返してくるので、永遠にゴールに届かないようなのです。

こんなこともあり、今年の誕生日(22日)も何だか沈みがちに迎えてしまいましたが、くよくよしていても埒が明きません。今日はやっと気持ちの切り替えがついて、ブログも書いてみました。
52歳になりましたが、まだまだ不惑もクリアできないでいます。若いって事??(全然違う~!笑)


# by organicfarmvlc | 2012-05-24 08:17 | Trackback | Comments(2)
みつばち・はちみつレポート No.5  補足+動画
やっと、先日のレポート書き終えました。

みつばち・はちみつレポート No.5 収穫です!

でも、運が悪いことに、最後の写真をアップしたときに、何が起きたのか、文章が全部消えてしまいました。。。
画面の上のツールバーの「編集(E)」の「元に戻す」を使っても何にも出てきません。。。ううっ。
ショックが大きくて、再度書く気力がのこっていなかったので、写真と簡単なコメントだけです。ううっ。

どんな説明よりもビデオのほうが良く分かるので、興味のある方はYoutubeにアップした動画をどうぞ。
お仕事をしていた養蜂業者の若者たちも、気になっていたようで、「その写真とかビデオどうするの?」と聞かれましたので、「動画はYoutubeにアップするよ。前のビデオのアドレスはお宅の社長にメールで送ったけど、聞いていなかった?」と。
社長さん、忙しくて従業員さんに伝えていなかったのですね。
それで、今度は、ビデオのタイトルを決めました。「Equipo A」(チームA)とか言うので、そんなの沢山ありすぎるからと却下して、「Equipo Cerdá」(チーム セルダ)(社長さんの苗字がセルダで会社名にも使っている)にしました。

はちみつの収穫全般
Equipo Cerdá en Finca de Santa Fé 16.05.2012 No.1

パレットの仕上げ作業
Equipo Cerdá en Finca de Santa Fé 16.05.2012 No.2

キットを全部回収したらハチの巣に薬を入れて、空のキットを乗せる
Equipo Cerdá en Finca de Santa Fé 16.05.2012 No.3

ハチの巣の様子
Equipo Cerdá en Finca de Santa Fé 16.05.2012 No.4

トラックへの積み込み作業
Equipo Cerdá en Finca de Santa Fé 16.05.2012 No.5


No.3とNo.4が同じような内容ですが、No.3は作業はじめに比べると飛んでいるハチの量が格段に多いことがわかります。
一番下の巣はそのまま残しますし、はちみつははち達の食料なので手はつけません。そして、空のキットを乗せて、追い出された蜂たちが戻ってこられるようにします。
そして、この巣は翌日の夜に回収されました。次はラベンダーの花を求めて、Avilaに行くそうです。

トラックの積み込み作業の様子を撮影しようと移動したときに、またまた沢山はちに刺されてしまいました。スゴク痛くて、思わず「痛い、痛いと」声に出てしまいました。
消えたブログに書いたのですが、左側のお尻から太ももにかけての部分だけでも10箇所以上刺されてしまって、全部で30箇所以上刺されました。
前から「ハチは攻撃したときに何か匂いを残すのでは?」と思っていました。それは、ハチの巣から離れても追いかけてくるハチがいるからなんです。
でも、「そんなことないよ」と作業の人は言っていました。

でも、いくら、お尻から太もものあたりは歩くときに必ず動く場所ではあっても、左側ばかり刺されたのはおかしいですよね。それで、昨日ネットで検索していてわかったのですが、ハチの針には「攻撃フェロモン」があるそうで、それが刺された場所から漂うのですね。
それで、こんなに沢山、集中して刺されたので、その場所は直径20cmほどの範囲で、じんましんになったように皮膚が盛り上がって硬くなって、熱をもってしまいました。痒みもあって、大変でしたが、今日当たりはだいぶん腫れも引いてきました。

最初は刺されてもその一瞬だけの痛みでしたが、だんだん痛みも強く、刺されたあとも腫れるようになってきました。マズイですね。
そして、おまけは、「分蜂」の写真を撮ったときに、防護服のネットが一瞬、顔についてしまって、その一瞬の間に唇を刺されてしまいました。痛かったです~。(涙)
針も刺さったままで、手袋はテープで固定されていて脱げないし、やっと手探りで、唇から針を取り除いたのですが、3分~4分は針が刺さったままだったので、唇、腫れてしまいました。
今日は殆ど分からないくらいになりましたが、娘に大笑いされました。

ハチの針を使った治療があって、これはなかなか効くようですが、この治療のときに入る毒の量は実際に刺されたときの1/100ほどなのですね。針もざっくり刺すわけではないので、ちょっとチクッとするだけのようです。
兎に角、今回はGパン2枚重ねもはち達の怒りの前ではあまり効果がなく、ボコボコにされてしまいました。
次回は彼らのようにツナギを用意しようと思います。

ハチの観察に行くときには

 ・黒い色は避けて明るい色にしましょう
 ・ズボンは2枚重ねで、2枚目のズボンは大きめで体にフィットしないものにしょましょう
 ・ハチに刺されたらすぐに針を抜いて、その辺りにテープを張ったりして「攻撃フェロモン」を封じ込めましょう
 ・袖口やズボンの裾はテープで目張りしてはちが入らないようにしましょう
 ・防護服のネットが顔に触れないように気をつけましょう

これできっと大丈夫だと思います。
痛かったけど、面白かったです。が。。。。    やっぱり痛かった!


# by organicfarmvlc | 2012-05-19 23:35 | Trackback | Comments(2)
Fascination of Plants Day”(国際植物の日—世界のみんなで植物のたいせつさを考える日—)
一昨日のはちみつレポートが中途半端な状態ですが、今日は

Fascination of Plants Day”(国際植物の日—世界のみんなで植物のたいせつさを考える日—)


なのだそうです。

4月の終わりにGandiaで「"Tornem al camp: experiències i propostes"」(畑に帰ろう:経験と提案)というミニ講演会がありまして、4人のオーガニック農業の実践者が自分の体験等を話しました。そしてウチの主人も講師として招かれました。
小さなグループ主催で参加者も少しの小規模のものでした。これもいつか書こうと思っていましたが。。。。

そこに来ていた人から先ほどメールが入りまして、「今日はFascination of Plants Dayなので、先日の講演会を思い出してメールしました。こんど時間があるときに畑を見せてもらえれば嬉しいです」のような連絡がありました。

いろいろな記念日があるのですね。
HPを見ると、何故かちゃんと日本語のページが最初に表示されました??
日本のお世話役には北海道大学の名前が。。。懐かしい。

先進国の人間はハイテクがなくては生きてゆけないかもしれませんが、人間は動物や植物がないと本当に生きのびることはできません。
「食べ物」や自然のサイクルとしての必要性はもちろんですが、情操的にも動物や植物がないと生きてはゆけないと思います。(私だけ?)

「先進国では」こういう記念日が必要なのでしょう。
難しいことはさておき、植物を含めて生き物って面白いです。

来年は何かイベントでも企画しようかな?

はちみつレポート、完成させないと!ですが、Hotな話題はHotなうちに!







# by organicfarmvlc | 2012-05-18 17:29 | Trackback | Comments(0)
みつばち・はちみつレポート No.5  収穫です!
昨日の午後、養蜂業者の方から連絡を受けました。今日はいよいよはちみつの収穫です!
「はちみつを取られるので、ハチ達はアグレッシブになるので、ガッチリ防備して来てください」とのこと、ズボン2枚重ねで気合を入れて臨みました。

8時半に来るという事だったので、少し早く着いて、鍵を開けたりしていましたが、来ませんね~。
また待ちぼうけか?と思ったころ、クレーンつきのトラックとワゴン車で5人の男子が乗り込んできました。
前回に会ったことがあるVictor君にも「着込んでね」と言われました。「大丈夫、ちゃんと持ってきたわ」と防護服ともう一枚Gパンを重ね着して、彼らのいるところへ上がってゆきました。

「え!?黒いズボンはいてきたの?!」
「でも、2枚重ねよ」
「でも、黒じゃあね。ハチが群がるよ」
「でも、私、黄色いズボンなんて持っていないし。少しくらい刺されても大丈夫だし。」
「ふ~ん」

みんなに「黒っ!?」「黒かぁ。。」「黒なんて」「黒ねぇ」と、ユニクロの黒いGパンは大不評。
そんなにマズかったの?でも、Gパンの2枚重ねで生地が硬いから大丈夫さ!

5人の中のリーダーさんが、「ズボンのすその目張りをしましょう」というので、お願いしました。
2枚目のズボンのすそが広くて、靴まですっぽり覆うのだけど、そんなのじゃ甘いのだそうです。はち達は小さな隙間でもちゃんと見つけて入り込むのだそうです。



みんなはつなぎをきて、その上に防護服をつけます。そしてブーツを履いて、ズボンのすその目張りをします。
目張りをしたのにはちが入ったそうで、途中で目張りの補強。私も袖口からハチが入ってきたので袖口も目張りしてもらいました。はちがはさまって、ごめんなさい。



身支度ができたら、仕事の準備です。
「増設キット回収=はちみつの収穫」作業はとても上手くオーガナイズされていました。
ハチの巣箱は道路の両端に設置されています。その真ん中にパレット積み用の土台を配置して、はちをけん制する煙の準備をします。



増設キットを取り出す人が両サイドに1人ずつ(計2人)、ハチを風で吹き飛ばして追い出す人が1人、増設キットをパレット積みする人が両サイドに1人ずつ(計2人)で合計5人だったのですね!

                     風をふきつけてハチを追い出します


                       パレットに積んでゆきます。



。。。と、今日は遅くなったので、この続きは明日か明後日にします。


あのですね。やっとこの続きを書いて、最後の写真をアップしたところで、全部、消えてしまいました。。。何が悪かったっの??
それで、やり直しなのですが、気持ちが付いてゆけないので、写真だけにしますね。写真があれば様子がわかります。


                    はちみつがぎっしり、どっしり。イイ仕事しています!


                        お味見用にちょっと失礼。



                     パレットが一杯になると巨大サランラップで巻き上げます。



                      トラックへの積み込み風景



以下は、こぼれ話。


        白いのがハチの針。はちみつ泥棒への渾身の一撃達。本当に痛かったです。(涙)



         暖かいところが好き。黒山のハチだかり。重そう。



         煙の元のオリーブの搾りかす。これにその辺の葉っぱ(松やローズマリー)を混ぜます。



         巣の消毒用(?)の薬がしみ込んだ紙、これを一番下の巣箱にセットします。



         巣箱に戻るハチたち。花粉をつけたものも見えます。


         風で吹き飛ばされたみつを回収しているハチ達。本当に働き者です。



         女王蜂が巣に戻らず、分蜂してしまいました。この蜂たちは野生化します。


この最後の分蜂には驚きました。追い出されたはちの中には女王蜂もいるでしょうから、地面に山になっているはち達の中に女王蜂はいないかと目を凝らしてみていたのですが、そんな簡単に見つけれらるものではありません。全部の作業が終わって、2箇所目でトラックの積み込み作業を見ていたら、「おいでおいで」と呼ばれて行くと、枝一杯にハチが!
これが分蜂です。他にもあったかもしれませんね。巣箱の人口密度が上がりすぎると、古い女王蜂は出てゆきます。いままで増設キットにコロニーを作っていた女王蜂がまたあの狭い巣箱に戻るのかが不思議なくらいでした。
でも、養蜂業者さんは巣の人口の増えた状態をキープしたいはずですから、空いた巣箱でも置いておけばいいのじゃないだろうか??

今度、はちみつの分離作業を見学させてもらうときにでも聞いて見ます。聞きたいことはいろいろあったのですが、作業の邪魔をしてもいけないので、「後で」と思っていると、後は後でバタバタして聞けないものですね。
レポーターには向いていないと実感しました。






 
# by organicfarmvlc | 2012-05-17 07:27 | わが家のはちみつ物語 | Trackback | Comments(0)
考えて進化する「猫の手」
5月中旬ですが、真夏並みに暑い暑いスペインです。
昨日は最高気温が41度もあった町があったそうな。。。カナリア諸島の町のようです。
セビーリャは38度だったかな?でも、天気予報での記録と、実際の記録には多少違いがあると思います。街中でアスファルトの照り返しがあるときっと気温はもっと高いと思いますので、考えただけでもゾッとします。
この辺りは34度だったそうですが、兎に角、「あづ~い」という感じでした。
今日からやや気温が下がりまして、ほっとしましが、今からこんなに暑いのでは、夏はどうなるのか思いやられます。

週末は、こんな暑いなか、(いいえ、暑いからこそ!)、Olivaにある畑の自動灌水システム(チューブに穴が開いていてそこから水が少しずつ出て水遣りするシステム=Goteo)のメンテナンスに励んでいました。

              スペインではGoteoと呼ばれる灌水システム


まずは水をかぶって上手く機能しなくなった、タイマーの修理。ウチの旦那さん、なんでも私に持ってきます。タイマーのセットはできますが、「修理はできるわけがないでしょう!」ということで、症状を説明してお店に持って行きました。壊れてはいなかったので取りあえずは使えるようになりました。第一段階は簡単にクリア。
次は、タイマーの取り付けや配線はウチの旦那さんがしましたが、前から調子が悪かった3番目のセクションが機能しないということで、私の出番です。

「門前の小僧」と言いますが、自動灌水システムの本当の仕組みは分かっていませんが、ここ5~6年の間に「問題の症状とその対策」には俄然強くなりました。これはFornaの給水用の井戸のトラブルで鍛えられました。

ウチの旦那さん、車やモーターの仕組みなどは、よく分かっているのですが、コンピューターとかタイマーとかATMとか苦手です。ハイテクなどは問題外です!(笑)
頭はいい人なのですが、回路が違うんですね。
今ではATMも使えるようになりましたし、PCも使っていますが、基本的に合わないので劣等感を抱きまくっています。それもイケナイですよね。タイマーも普通の操作はモチロンしますが、エラーが起きるとイライラしてしまうので、状況の検証ができないのです。

そういういきさつがあるので、トラブルの時は私にお鉢が回ってきます。
私はもともとプログラマーでしたから、検証は得意な分野です。それで、考えられる操作を全部して、症状を確認して、どこに問題があるかを予想します。まぁ、言うほど大した検証ではないし、今は携帯電話も通じるようになりましたが前は電波もとどかなかったし、山の中のことですから、一度にちゃんと調べないといけません。
そこまでして、取り扱い店に相談に行きます。
そうじゃないとスペインの場合、修理を依頼してから、1週間とか10日後にやっと修理に来たかと思うと、訳の分からないお兄ちゃんだったりします。適当にガチャガチャして、「直った」と言ってお金とっておきながら、実は直っていないってことになるからです。そういうのが2度3度と繰り返されるのがザラです。
これがおじさんでも同じことで、だいたいやる気がないですから、根本的に直そうという気がないのでしょう。

何度も痛い目にあって、時間とお金の無駄使いを重ねているうちに、もうその辺の業者のことは信用しなくなりました。少し遠くなのですが、水周りのパーツを取り扱っている業者さんにお使いに行ったときに話したお兄さんは頼りになりました。それからは、何かあると、このお兄さんに相談しています。
話をちゃんと聞いてくれて、2つ3つ解決策を提示してくれます。それを山の上で一ずつ試みるという具合です。
このプロフェッショナルなお兄さんのお陰で、我が家では、それを本職とするやる気のないお兄ちゃんやおじさん達よりも私のほうが問題解決の実績があります。しかもタダです!!

今回の3番目のセクションが機能しないというのは、主人の単純なミスでした。Goteoのバルブの開閉のサインは磁石が弾くピストンで送るのですが、その磁石が逆になっていたので、「開ける」と「閉める」が逆になっていたのでした。1分で解決です。
一応、主人の名誉のために書きますが、この磁石にプラス・マイナスは記入されていないので、間違っても仕方がないのです。
磁石を逆に設置して、タイマーは正常に動くようになり、タイマーとGoteoも正しく接続になりました。
ここまではいつもの私の仕事です。

今回はここからが本番でした。
このOlivaのGoteoは舅が設置したもので、もう10年以上前のもので、しかも灌水用のチューブが細いのです。
チューブが細いと、水の勢いがなく、遠い場所には水がとどかなかったり、チューブに砂が詰まって、水が出なくなっているものがありました。それで去年からチューブの取替え作業をしているのですが、3番目のセクションは取替えがまだでした。
作業は単純でも一人ではできません。出来ますが、効率が上がりません。
道具を取ったり、チューブの端を押さえたりする「猫の手」が必要です。

最初は、チューブを太いものに全部取り替えの予定でした。でも、ちゃんと機能しているものあるし、取替えと言っても考えたほど簡単ではありませんでした。チューブを送っている間にチューブがねじれてしまいます。このチューブですが、長いところでは20~30Mになりますが、全部長さが違いますので予め切ることもできません。そして、ねじれている間に、チューブにくっきりと折り目がついてしまったりします。
Goteoの施設は誰がやってもこうなるらしいのですが、何かコツはないのかな??
それに、チューブの配置を確認するのに、結局は最低でも2度は、行ったりきたりが必要です。

1本取り替えるのに30分以上かかりました。これじゃあ全部取り替えるためには朝から晩まで作業しても丸々4日はかかります。
そして、見てゆくと、チューブの途中までGoteoがちゃんと機能しているものもあって、取り替えるまでもないものもあります。一番長いのを2本取り替えてからは作戦変更で、どうせ一本一本確認しているのだから、
基本に戻って、砂抜きをしてみることにしました。

砂抜きと言っても、チューブの先端を開けて、水を出すだけのことです。でも、砂がひどく詰まっていると、うんともすんとも水が出ません。
こういう場合はチューブの取替えで、砂抜きが出来た場合は取替えしないことにしました。

          チューブの先端。折りたたんでいるところを真っ直ぐにすると水とか砂が出るはず
                   (地面に転がる黒くて丸いものはウサギの忘れ物ですね!)


でも砂抜きは出来たのに、水の出が悪い場所があります。どうして???
ある場所は周囲が水浸しになるぐらい水が出ているのに、別の場所は殆ど水が出ていません。どうして??
私が知っていたのは、単純な砂抜きだけなので、チューブを振り回したり、チューブを木にたたきつけたりしてみましたが、ダメなものはダメです。
でも、途中まで水が来ているのだから、理由はあるはずです。

いつの間にか主人とは別々に作業していたのですが、オレンジ畑の真ん中で再会しました。「どう?」「調子悪いね。そっちは?」「何だかね??」とイタズラに時間ばかりが過ぎてゆきます。
いい加減、暑いし、面倒になってきました。
その時、主人が「水の出が悪い場合は、チューブの穴に差してあるポッチの辺りを曲げたりのばしたりしてごらん」と教えてくれました。なるほど、水の出が少し良くなりました。
その時に間違ってチューブの穴に差してあるポッチが飛び出してしまいました。水が勢いよく出て、頭から水をかぶりました。

大失敗です。どうしよう?
ポッチはなくなってしまいましたが、取り替えた古いチューブから取って、付け替えることができました。
ふ~ん、このポッチはただの栓じゃなくて、フィルターや穴が開いていています。
水が出ないのは、この小さなフィルターに砂が詰まっているからなのですね!

怪我の功名でポッチの辺りのチューブを刺激しても水が良く出ない場合は、ポッチを取り出して掃除して戻してあげると、殆どの場合、ちゃんと水が出るようになりました。
よしよし。面倒だけど、確実な方法です。
この3番目のセクションは他のセクションに比べて、チューブの全長が短いので、チューブが細くても掃除さえすれば、水の勢いは十分なのです。

コツを掴んでからは、順調に「開通作業」が進みました。そして、チューブの中間に砂が詰まっていて、チューブの取替えが必要なものでも、この「ポッチ取り出しテク」を利用すれば、チューブを切断しなくてもポッチを取り出した穴から砂が取り除けるのです!
単純なことだし、Goteoのことを知っていればすぐに応用ができきる事ですが、こんなチマチマしたことは誰もしないのでしょう。

               チューブの中央に見える赤いポッチ。ここから水が出ます。


実は、オーガニック栽培でなければ、Goteoに使う水に薄い塩酸を混ぜると水を遣りながらポッチのフィルターの砂やカルキを溶かすので、この問題はクリアできます。私はこのポッチにフィルターがあることは知りませんでしたが、穴のところに何となくカルシウムが付いて水の出が悪くなるのだと理解していました。
実際のところ、どれほどの濃度の塩酸水にすれば効果があるのかは知る由もありませんが、私がスゴイ!と感動した「ポッチ取り出しテク」が知られても普及もされていないのは、一般的には必要がないからなのでしょう。

まぁ、いいです。オーガニック栽培で禁止されていなくても、畑に塩酸撒きたくないですから。
地味で面倒ですが、ペンチ一本でいつでも出来るのがいいです。しかも、コストゼロです!!

土曜日は作業を始めたのが遅くて、翌日に持越しでしたが、日曜日は一人で、残りのチューブとポッチのメンテナンスをしました。アボカドのある場所のチューブは取り替えてあって太いのですが、一本のチューブがかなり長いものがあります。これにも砂が入ってしまって水が全くでなかったり、出が悪くなっていました。

作業も2日目で慣れていましたの、これまでに身につけたテクを駆使して、ポッチがあるのもはポッチをはずして掃除、砂抜きはポッチの穴から。ポッチのないチューブは、どこに砂が詰まっているかを、見つけて、そこを切断して、砂抜きをして、チューブを接続。

              直径15mmのチューブにこんなに沢山の砂が詰まっていました!



                            チューブの接続完了




時間はかかりましたが、3番目のセクションのGoteoのメンテナンス、全部できました!
おー、職人の域かも!と自画自賛。

しかし。。。腰痛もちなので、今日はベッドから起き上がるのにも苦労するブザマさです。。。
腰に問題がなくて、体力があれば畑仕事ももコンスタントに手伝えるのでしょうが、無理なんですね。
力も普通の人よりもずっとあるのですが、ここ2年ほど手首を傷めてからは、無理をすることができません。
だからこれからも「猫の手」として、スポット的に手伝って行くしかないのです。
「猫の手」でも頑張りますよ!



# by organicfarmvlc | 2012-05-15 02:28 | オーガニック栽培編 | Trackback | Comments(0)

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